Algodone社 Silicon-as-a-Service
- 東京ナノファーム
- 2020年1月14日
- 読了時間: 2分
1月から正式にフランスベンダー(Algodone社)とSalesRep契約を交わしました。
Algodone社はSilicon-as-s-Service(SaaS)展開というビジョンを掲げ、2015年にフランスで設立されました。何々As-a-Serviceは最近のトレンドの1つです。Silicon開発の背景として言われているのは、HWの開発コストの増大(1説によると、2009年の$35Mから2019年の$600Mの18倍)があり、 また最近米国大手がHWのPay-per-Useビジネスモデルを現実化させたことなどがあります。有名な例としてGoogle TPU v3(AI Processor Unit)、AWS F1(Xilinx FPGAベースのHWアクセラレータ) をPay-per-Useビジネスモデルに展開したことにより、投資対効果(ROI)がそれぞれ、170倍と50倍以上に改善したとのことです。
Algodone社のSaaSは、コア技術のSilicon Activation Licensing Technology(SALT)で構築されたツール群として提供され、Pay-per-Useを安価で簡単に実現化させるための必要な機能をすべて保持しています。具体的には、SiliconIPのライセンスをプロテクトする特許技術で、それによってIP機能の不正使用防止を可能として、さらに使用履歴と状況を分単位での管理が可能となりますので、従来のIP購入ビジネスモデルから機能の使用時間ベースの課金ビジネスモデルといういわゆるPay-per-Useへの移行を提案しております。
海外事例ですがVideoEncoder IPに対してPay-per-Useモデルの展開例、SOC向けの様々な組み込みSWに対して従来無償で提供されていたものを、Pay-per-Useでの有償化、またフランス大手企業推進プロジェクト:2024年のパリ・オリンピックに向けてパリ市に500台規模の監視カメラ設定に参加などの事例が御座います。
日本では現在監視カメラのインフラ構築のプロジェクトメンバーと、カメラ内に搭載するIPに対しての提案を議論中です。
HWに対してのPay-per-Useのメリットを含めて認知されていない現状ですが、Algodone社の比較的簡単に導入可能なツールセットによって認知度を高める活動を開始しております。
以下参照情報です;
1)Algodone社CEOの執筆著書:
Foundations of H/W IP Protection)2017年:
第1章執筆:Digital Right Management of IP Protection)

2)デモ:
ASICのビデオエンコーダIP:https://www.tokyonanofarm.com/algodone-saltconfig

3)Algodone社サイト:https://www.algodone.com/
執筆:横川秀美(東京ナノファーム合同会社 代表)
Comments