Bluetooth製品のハイパーサイクル
- 東京ナノファーム
- 2020年2月6日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年4月15日
東京ナノファームの扱う製品のメインは、半導体設計に関連するものが多いのですが、1年ほど前からBluetoothの半導体製品さらにそれを用いたモジュール製品も扱い始めました。
これは、以前のブログで書かれたような製品分野の多様化という目的というより、新しい市場展開モデルを探ることを目的とし扱いを始めました。旧来このような電子部品製品を扱うのであれば、半導体商社・代理店を経由しての販売になりますが、半導体部品メーカーの提供製品の多様化、また製品自体の集約化、国内における半導体製品の消費の変化により、すでに半導体部品のマーケテイング、販売モデルの変化に対応をメーカに提供しています。
この変化における取り組みにについて述べる前に、まず今回の記事では、Bluetooth電子部品そのものテクノロジーの位置付けを再確認しておきたいと思います。
それでは、Bluetoothというテクノロジーの位置付けをみるために、以前のブログで紹介した、ガートナーのハイパーサイクルを見てみます。
以下に2000年〜2002年のハイパーサイクルのグラフを見てみます。Bluetoothのマーケットの興味がピークを過ぎ下降期を経て、徐々に市場での生産性を伴う位置に移行しています。(赤い矢印)



これは、Bluetoothというテクノロジー、またそれを採用した製品市場が2002年以降着実に成長したことを意味しています。Bluetoothというテクノロジーも、このハイパーサイクルの波にしたがい、それから18年以上経過した現在では、Bluetoothがスマホをはじめ、いろいろな製品に近距離無線のソリューションの一つとして定着してることが体感できます。
すでにBluetoothのような収益性が蓄積されていくテクノロジーの製品に関して、さらに広範囲にアプリケーションへ拡大する(下図参照)製品に適したマーケティング・販売モデルをどのように模索しているかを次回のブログ記事で述べたいと思います。

余談ですが、筆者は2001年、米国の通信テクノロジーの地である、サンディエゴに本社を置くSilicon WaveというBluetoothのICメーカに在職しました。まさしくBluetoothテクノロジーが市場での興味の過度なピーク降下から安定的な市場ポジション争いが激化し、巨額なベンチャーキャピタル投資がされたタイミングです。なお、その後、Silicon Wave、競合であったCSR(Cambridge Silicon Radio)もクアルコムに買収され、Bluetoothのテクノロジーは、確実なワイアレスのプラットフォームとなりました。
執筆:片山 雅美
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